記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】米大統領選、色々問題あるバイデン氏が当選するには… 何らかの“攻撃力”もったサプライズが必要 (1/2ページ)

 バーニー・サンダース上院議員が民主党の大統領指名争いからの撤退を表明し、11月に予定される本選は、ジョー・バイデン前副大統領が現役のドナルド・トランプ米大統領に挑む形になった。

 サンダース氏は代議員の獲得で大きく水を開けられた。新型コロナウイルスの感染拡大で選挙活動が制約される中、よく頑張っていたが、力尽きた。今後はバイデン氏の支援に回ると言っている。

 私としては、ひと足先に撤退した急進左派のエリザベス・ウォーレン上院議員がバイデン氏を支援するかどうか、ということの方が興味深いのだが彼女は態度を明らかにしていない。

 バイデン氏にはいろいろ問題がありすぎる。バラク・オバマ前大統領の元で8年も副大統領だったのに、何も目立ったことはしていない。デキの悪い次男をウクライナや中国に送り込んで金儲けさせていただけだ。この次男の汚職疑惑をトランプ陣営に突つかれた。

 そんなわけで、私には「正真正銘のいい候補」とは思えないが、中道だということ、民主党生え抜きということで落ち着いたのだろう。もちろん初めてのマイノリティー出身のオバマ大統領を支えた、ということで(反トランプの多い)黒人票はがっちり押さえている。

 民主党の一部には、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事を担ぎ出そうと画策する動きもある。クオモ氏は数字を基本にしたわかりやすい語り口などで新型コロナウイルス対策に手腕を発揮。「コロナは数カ月で消える」など根拠のない発言を連発してきたトランプ大統領に比べて、「リーダーシップがある」「最も大統領になってほしい男」と全米が注目するまでになった。

関連ニュース