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いまだ「感染者ゼロ」だけど…岩手困惑 別荘地や古いアパートに県外の人 (1/2ページ)

 政府は新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象を全国に拡大したが、困惑を隠せないのが、19日時点で47都道府県中、唯一感染者が確認されていない岩手県だ。地元関係者は経済的な打撃を懸念しつつ、県外からの流入に警戒を強めるという複雑な胸中を明かす。

 「感染者は会社どころか、県内にも出ていないが、緊張感のようなものはある」と県内の地場建設大手の総務部長は語る。同社では、社内会議の中止や、向かい合って座る社員の間についたてを設置するなどの対策を講じていたが、緊急事態宣言を受け、社内で感染者が出た場合の機能停止を防ぐため、管理部門が別フロアで作業することを決めた。

 いまだ感染者ゼロの岩手だが、隣接する青森、秋田、宮城の各県では2ケタに達している。また、岩手県内で10日に診療を行った医師が15日に栃木県で感染したと公表されるなど危機感は高まっているようだ。

 「県外ナンバー人も多く、田舎の別荘地や古いアパートに人が来ているという話も聞こえてくる」(地元住民)といい、ツイッターでも、「岩手県に来るな」「疎開しに来ないでくれ」といった投稿もある。

 達増拓也知事は17日の記者会見で、小岩井農場(雫石町)や龍泉洞(岩泉町)など、自主的休業を実施する観光地を挙げ、「観光など都道府県をまたいだ人の移動に関する施設の制限や外出の自粛について、優先的に検討を進める」とした。

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