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「コロナ感染で部隊が壊滅」北朝鮮軍、中朝国境で (1/2ページ)

 北朝鮮の北部、中国との国境に面した両江道(リャンガンド)。その国境を守る国境警備隊で高熱と咳の症状を見せ、病院に搬送される下士官、兵士が急増している。市民の間では「新型コロナウイルスの感染が拡大しているのではないか」との疑惑が持ち上がっているが、当局はかん口令を敷いて、事態の隠蔽を図っている。(丹東=カン・ナレ記者)

 (参考記事:「焼くには数が多すぎる」北朝鮮軍、新型コロナで180人死亡の衝撃

 感染拡大の舞台となっているのは、両江道の道庁所在地、恵山(ヘサン)から鴨緑江沿いに金正淑(キムジョンスク)郡までの国境を守っている、第25国境警備旅団第1連隊だ。川向うは中国・吉林省の長白朝鮮族自治県だ。

 最近連絡の取れた金正淑郡の情報筋によると、先月20日ごろに郡内の上台里(サンデリ)に駐屯する第1連隊の第5中隊の士官長(下士官の中で最上級の階級)が、ひどい頭痛、咳、喀血の症状で、金正淑郡人民病院に緊急搬送された。

 しばらくして、第1小隊の小隊長と3人の分隊長にも同様の症状が現れ、恵山市の蓮峯洞(リョンボンドン)にある旅団病院に搬送された。また、士官長もこの病院に移された。

 続いて、第1連隊の他の中隊の士官長の間にも高熱と咳の症状が現れ、旅団病院に入院したが、それ以降は感染がさらに広がったようで高熱患者が多発し、今月11日の時点で、勤務組織の編成すらできない状態に陥った。

 北朝鮮当局は集団感染を起こした第1連隊のみならず、第25旅団全体に隔離命令を下した。しかし、国境警備を行う補充人員を確保できず、勤務を継続させる措置を取ったと情報筋は伝えた。

 (参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

デイリーNKジャパン

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