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軽症者死亡「こんな急変するなんて」 看護師が語るコロナ最前線 (1/3ページ)

 新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れている首都圏の病院に勤務する30代の女性看護師が産経新聞の取材に応じた。容体が急変して死亡する患者、日に日に減る防護服、医療崩壊の懸念…。今、最前線で何が起きているのか。(大渡美咲)

 ■感染リスク順に病棟区分け

 「いずれ自分の病棟でも患者を受け入れることになると覚悟していた」

 3月下旬、女性が勤務している一般病棟で4月から新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れると告げられた。感染拡大に伴い、国や都道府県が指定する感染症指定医療機関だけでなく、一般の病院での受け入れや療養が始まっていた。もともと入院していた患者は別の病棟に移され、コロナ病棟にはスタッフが急遽(きゅうきょ)補充された。

 病棟内は、感染リスクの高い順にレッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンに分けられた。院内感染防止のため、防護服にゴーグル、ウイルスを通しにくいN95マスク、手袋を着用しての勤務が始まった。

 「患者は1人1部屋で厳格な感染対策がとられている。最近は家族単位で入院している人もおり、家庭内の感染が増えていると感じる。主に検温や食事の配膳など必要最低限の看護に限られるが、防護服にゴーグルをつけたものものしい状態で勤務している」

 ■人工呼吸器「いつもより早く」

 受け入れているのは発熱している人など比較的症状が軽い患者。人工呼吸器が必要になる症状が出れば大学病院などに移す。ただ、入院後に急激に症状が悪化して死亡する人もいた。