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【コロナに負けない 緊急提言】9年前と重なる「国難」に国民はどう立ち向かうか? 全てが後手の政権、決死の覚悟で戦う現場…  作家・ジャーナリスト、門田隆将氏 (1/3ページ)

 新型コロナウイルスの感染が世界中に広がっている。日本もついに感染者数が1万人を上回った。政府は過去最大規模の緊急経済対策を打ち出すなど対応に当たってはいるが、どうすればこの「国難」を乗り切れるのか。9年前に起きた「3・11」を緻密に取材し、真実を追求し続けた作家でジャーナリストの門田隆将氏。気鋭の論客による特別寄稿-。

 なぜこうなんだろう。

 私は、悪い予感が当たり続けていることに背筋を寒くしながら、9年前の国難を思い出している。

 目に見えない新型コロナウイルスとの戦いは、放射能による東日本壊滅の危機に直面した2011年3月の福島第一原発事故に酷似(こくじ)している。

 危機への冷静な判断や的確な対策もなく、すべてが後手にまわる政権…。当事者能力を持たないリーダーに率いられた数々の出来事は、今も記憶に鮮明だ。

 9年後の2020年。史上最長政権を率いる安倍晋三首相は4月16日、全国に緊急事態宣言を発した。9日前の7都府県対象では間に合わず、イベントや劇場の営業自粛はもちろん、飲食店や遊興施設などが、全国で休業に追い込まれた。

 その翌日、日本の映画界で初めての試みがスタートした。なんと公開中の映画がインターネットでのストリーミング配信を始めたのだ。

 3月6日の公開以来、観客動員でトップをひた走っていた映画『Fukushima50』が劇場関係者その他の反対を押し切って、配信に踏み切ったのである。ネットでダウンロードすれば、そのまま家庭でこれを観(み)ることができるようになったのだ。

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