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【有本香の以読制毒】米英独など8カ国が“対中報復”開始! 死者数ベトナム戦争上回り…独裁中国へ米国民の怒り 一方で日本政界の異様ぶり (1/3ページ)

 新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)は、人類に甚大な被害をもたらしている。米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計(6日)によると、死者は26万人を超え、ドナルド・トランプ大統領率いる米国では世界最悪の約7万2000人が亡くなった。日本の死者は約580人だが、緊急事態宣言は今月末まで延長された。こうしたなか、各国の政府や民間機関が、新型コロナウイルスの感染拡大で多大な損害を被ったとして、中国政府に賠償を求める訴訟を起こしているという。ジャーナリスト、有本香氏は100回記念となる人気連載「以読制毒」で、米国などの対中感情の悪化と、日本政界の異様さに迫った。

 おかげさまで当コラムも連載100回を迎えた。日本と世界に蔓延(はびこ)る「毒」を、僅かずつでも消していく一助となれば、との思いで毎週寄稿してきたのだが、毒消しどころか、よもや世界中が一斉にさいなまれるほどの厄介な病毒が出現するとは予想だにしなかった。

 世界人類がその営みを停止させられた武漢ウイルスによって私たちは、今後の生き様(ざま)まで大きく変えられてしまうのに違いない。

 その激変の最も激烈かつ象徴的な一幕は、すでに始まっていると言っても過言ではない「米中戦争」であろう。

 6日現在、米国での新型コロナウイルスでの死者は7万人を超えた。いまも多くの米国人が「国家的トラウマ」と捉えているベトナム戦争の死者数5万8000人を、わずか数カ月で超えたのだ。

 あえてこの比較をすることで、今回のパンデミックが米国社会に与えている衝撃の大きさを分かっていただけるとよいのだが、悪いことに惨禍はこれで収まりそうにない。

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