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外交評論家・岡本行夫氏死去 74歳、4月に新型コロナ感染

 新型コロナウイルスは、日本を代表する論客の命も奪った。外交評論家で首相補佐官も務めた岡本行夫(おかもと・ゆきお)氏が4月24日に死去したことが7日、分かった。関係者によると、4月中旬以降に感染したという。74歳だった。

 3月下旬にはテレビにも出演していた。関係者によると、入院後も最初の数日は仕事に取り組んでいたが容体が急変し、約1週間で帰らぬ人となったという。

 1945年、神奈川県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、68年に外務省入省し、北米局安全保障課長や北米一課長などを歴任した。91年に退官し、岡本アソシエイツを設立。96年11月~98年3月に橋本龍太郎内閣で沖縄問題担当の首相補佐官を務めた。2003年4月~04年3月には小泉純一郎内閣でも首相補佐官に任命され、イラク戦争後の復興支援策に携わった。15年には戦後70年談話の作成に向けた安倍晋三首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」のメンバーを務めた。

 テレビや新聞、雑誌などのメディアや講演で幅広く活動した岡本氏。産経新聞の「正論」の執筆メンバーとしても健筆を振るい、昨年7月にはイラン沖のホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃を受けたことに対し、「自国の船は自分で守れ」と題して寄稿した。

 今年2月、春陽堂書店が始めた「WEB新小説」に、趣味のダイビングをテーマにした小説「スーパーフィッシュと老ダイバー」を執筆。5月1日にアップされた第4章が絶筆となったという。