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【日本の元気 山根一眞】新型感染症や「はやぶさ2」の順調ぶりにも当てはまる教訓「一つの失敗は百の進化をもたらす」 (1/3ページ)

 コロナ禍で外の世界が見えなくなっている感があるが、地球の外に目を向けると、太陽系では「日本」が目覚ましいアクションを展開していることを知ってほしい。

 小惑星探査機「はやぶさ2」は1年4カ月余にわたる小惑星リュウグウの観測で大成果を得て、昨年11月13日に地球に向けて帰還の途についた。その後の航行もきわめて順調で、お宝入りカプセルを地球に届けるまであと7カ月余だ。はやぶさの初号機はトラブルの連続だったが、はやぶさ2は順調また順調。皮肉なことにそれが関心の薄さにつながっているほどだ。

 はやぶさ2が向かっている地球では、新型コロナの災禍が拡大の一途だが、日本での感染拡大は欧州からの入国者の制限をしなかった政府の「失敗」が原因であることが明らかになりつつある。安倍晋三首相の顔は情けないほど消耗しきっているが、この「失敗」を教訓に、政府は将来、同様のパンデミックが起こらない知恵を身につけるべきだ。

 はやぶさ2の順調ぶりは、失敗続きだった初号機を教訓にイオンエンジンを改良するなどの対策を行ったおかげでもある。宇宙取材を30年続けてきた私が得た教訓は、「一つの成功は十の進化をもたらすが、一つの失敗は百の進化をもたらす」だ。それは、新型感染症にも当てはまる教訓のはずだ。

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