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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】三島由紀夫没後50年 「楯の会」に入れてほしいと思っていた (1/2ページ)

 作家の三島由紀夫さんが1970年に亡くなって、今年で50年になる。彼は陸上自衛隊の東部方面総監部に自らが結成した「楯の会」メンバーと乗り込み、憲法改正に向けて自衛隊の決起を呼びかけたんだけど、願いは成就されず、割腹自殺した。

 実はボク、楯の会に入れてほしいと思っていたんだ。ボクが昭和大学にいたころに結成されてね。アパートの大家さんも三島さんのファンだったし、彼らの活動に興味があったんだ。いろんな人を通じて入会する道を探ったんだけど、結局は入れなかった。

 小説家としての三島さんはとても美しい文体が高く評価されて人気を集めた。映画に出たり、写真集を出したこともあったね。ただ、彼の『豊饒の海』や『金閣寺』なんかを読んだけど、やっぱり難解だった。ボクとしてはエンターテインメント性の強い大藪春彦さんの小説の方が面白くて楽しめたな。

 三島さんといえば、東京大学駒場キャンパスで行われた東大全共闘の学生との討論会も有名だ。当時の左派の最先端を生きる学生らが集まる本拠地といえる場所に、右派の三島さんが単身で乗り込んで行われた討論会。三島さんはジョークを交えながら自分の思想を明かし、学生たちと議論を交わした。今年3月に当時の模様を収めたドキュメンタリー映画も公開されて、大きな話題になったね。

 ただ、東大生相手の討論はできても演説で人の心をつかむことはできなかった。1年後の市ヶ谷駐屯地、自衛官たちに向けてどれだけ「わしの話を聞けい!」「立ち上がるやつはいないのか!?」と叫んで憲法改正に向けて決起を呼びかけても、返ってくるのはブーイングばかり。誰も賛同してくれなかった。

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