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中国が東沙諸島“奪取”演習を計画!? 台湾が実効支配、太平洋進出の戦略的要衝 (1/2ページ)

 中国人民解放軍が8月に中国南部・海南島沖の南シナ海で、台湾が実効支配する東沙諸島の奪取を想定した大規模な上陸演習を計画していることが分かった。共同通信が11日、中国筋による独自ダネとして配信した。中国軍は、米軍が南シナ海で軍事活動を活発化させていることにイラ立っており、演習で米国や台湾との緊張が高まる可能性がある。

 東沙諸島は、中国海軍の基地がある海南島から台湾南方のバシー海峡を経て太平洋へ向かうルート上にあり、中国軍が太平洋に進出するため戦略的に重要。昨年12月に就役した中国初の国産空母「山東」も海南島の基地に配備されており、中国軍にとって東沙を制する必要性が高まっている。

 上陸演習は南シナ海の防衛を担当する南部戦区が実施し、揚陸艦やホーバークラフト、ヘリコプター、陸戦隊(海兵隊)を動員、かつてない規模になるという。

 米軍の電子戦機などは、中国軍の情報収集に当たるため東沙付近の空域を頻繁に利用。4月だけで13回飛来したとの報道もある。ドナルド・トランプ米政権は台湾独立志向の民主進歩党(民進党)の蔡英文政権との関係を強めており、中国軍には「米台が連携した行為」に映る。

 中国は南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島や西沙(同パラセル)諸島で軍事拠点化を推進。一方、東沙をめぐっては対中融和路線の国民党の馬英九前政権に配慮するなどしたため控えめだった。

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