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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】アイギル村に落ちていたコイン (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 今回は、コロナウイルスの話題から離れて、ウラル地方の神秘的な場所についてお話ししたいと思います。

 その場所はアイギルと呼ばれる人口数十人の村で、南ウラル地方に位置します。

 高校時代の夏のことでした。私たち女子学生40人はアイギル村で開催される2週間のサマーキャンプに参加しました。

 大小の岩山と深い森に囲まれているアイギル村に行く手段は、単線の鉄道しかありません。人気のない駅に降り立ち200メートルほど山道を歩くと、森の中に丸太でできたいくつかのカントリーハウスがあり、そこが私たちの宿泊先でした。

 私たち一行は一息つくと、さっそく村の観光ガイドの案内でアイギル村に伝わるいくつかの逸話を聞きながら森を歩き、山に登り、最後は自然が最も美しく見える場所に連れて行ってもらいました。

 翌日から私たち4人部屋の女子全員は日課として朝食前に森の中をジョギングし、途中にある流れの早い川の冷たい天然水でのどを潤してから、宿に戻るルーティンを開始しました。

 数日後、いつものように朝のジョギング中に川でのどを潤そうとした私は川岸の底で何かが光っていることに気付きました。

 近づいてみると、それは銀の小片でこれまで見たことのない奇妙なコインでした。

 その時一瞬、私はそれが何なのか拾って確かめてみたい衝動に駆られたのですが、小さい頃に両親から「道に落ちているお金を拾うのは良くない」と迷信のように言われたことを思い出して、その場は立ち去りました。