記事詳細

【最新国防ファイル】中国軍をにらむ「縁の下の力持ち」 補給艦「とわだ」型 (1/2ページ)

 1970年代、海上自衛隊は護衛艦8隻とヘリコプター8機で構成される「護衛隊群」というまとまりを4個作ることを目標に、艦隊整備を進めていった。

 加えて、護衛艦を洋上で長期展開させるため、後方支援体制を充実させることを考えた。燃料や食料、真水を補給し、万が一の時の病人などの受け入れ先が洋上で確保されれば、いちいち母港に戻る手間なく、任務を継続することができる。

 特に、冷戦当時、海自は対潜戦(=潜水艦に対する海戦)を重視しており、限られた隻数で敵潜水艦を捜索するには、同じ場所に長時間とどまった方が、効率が良い。

 給油艦「はまな」を62年から保有していたが、基準排水量は2900トンと小さく、名前の通り、燃料補給だけを目的としていた。76年に、補給任務全般が行えるように「はまな」を改修したが、1隻で護衛艦隊の後方支援を任せることはできなかった。

 そこで、海自初の本格的補給艦「さがみ」が建造され、79年に就役した。実際に運用してみると、非常に重宝される存在となった。そこで、大型補給艦を複数隻配備することを決めた。

 こうして建造されたのが補給艦「とわだ」だ。87年に就役した。基準排水量8100トンと、「はまな」の2倍以上の大きさとなった。早速ハワイ周辺海域で行われる環太平洋合同演習「リムパック88」に参加した。この長期展開において、護衛艦8隻と潜水艦1隻、ヘリ8機をしっかりとサポートした。

関連ニュース