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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】数多い隕石の中でごくわずかだが…はるばる月から来た隕石 (1/2ページ)

 地球は宇宙に浮いている球だ。多くの人が忘れているが、天井があるわけではない。このため、隕石(いんせき)がたくさん落ちてくる。流星「群」は多くの隕石が地球に落ちてくるから「群」になるわけだし、流星群のないときでも落ちてくる隕石は多く、流れ星は多い。

 数多い隕石の中で、ごくわずかだが、月から来たものがある。

 元々は大きな隕石が月に激突したに違いない。彗星だったかもしれない。そのときのすさまじい衝撃で月の表面の岩が欠け飛んで四方八方に飛び散った。そして、ごくごく一部の石が地球までの大旅行をすることになった。

 月から地球へやってきた「かぐや姫」。それがこの隕石だ。月から地球までの38万キロもの旅をして地球にたどり着いた。月から見た地球の視直径(角直径)は1・2度にすぎない。ピッチャーから見たストライクゾーンよりもずっと小さいから、ねらったとしても難しい。

 めったにない大旅行だが、月からの脱出可能な速度は地球から脱出するのにくらべれば小さい。月の引力は地球より弱いから、毎秒2・4キロメートル超える速度で飛び出せば、月の引力圏から脱出することができる。これは地球から脱出する場合の6分の1の速度だ。

 この脱出速度は引力の大きさによる。引力の強さはその天体の重さに比例するので、月は地球の4分の1の大きさしかないからだ。

 このほか、月には、飛んでいく石にブレーキをかける大気がないことも幸いした。

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