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【大前研一 大前研一のニュース時評】感染症は地震と同じように起こり得る…自衛隊の「感染防護ノウハウ」を普段から医師に (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自衛隊が各地で水際対策や医療支援に当たっている。

 今年の2月、感染拡大を続けていた中国・武漢から在留邦人を帰国させるために飛ばしたチャーター機に陸上自衛隊看護官が同乗し、問診や検温などを行って以来、これまで延べ1万6000人以上が対応している。

 その間、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」にも4000人が乗り込んで支援活動をしていたが、この危険な作業も含め、「感染者ゼロ」という見事な結果を残している。

 また、クルーズ船からの感染者を受け入れた自衛隊中央病院も院内感染は起きていない。自衛隊中央病院では院内感染防止のため、区分けを徹底させているという。

 自衛隊にはゾーニング(隔離処置)の徹底など、感染防護のノウハウが数多くある。こういったノウハウは日本の病院などにはない。で、医師や看護師、病院関係者の感染が相次いでいる。

 新型コロナのような感染症は、何年に1回か、地震と同じように起こり得ること。ということで、自衛隊と防護対策など共有する必要がある。実はこれ、感染症や伝染病だけではなく、生物兵器や放射能を使ったテロにも対処できる。

 米国やイスラエルの軍隊の中には、放射能で襲われたときに対応する部隊がある。普段は何の用もない。ある意味、もったいない。そこで病院とも訓練を重ねているのだろう。

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