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【大前研一 大前研一のニュース時評】感染症は地震と同じように起こり得る…自衛隊の「感染防護ノウハウ」を普段から医師に (2/2ページ)

 日本でも同じように、普段から自衛隊と連携態勢を整え、現場最前線の医師に訓練をしてもらうことは大切だと思う。そういうことに慣れていない医師は、防護服を着ようとしても着方がわからない、被り方もわからない。この辺、かなりの部分を訓練しておかないといけない。

 今回の新型コロナ対応を見ていると、日本の医療制度の中にも、時と場合によっては、軍隊のような規律が必要となってくると思う。

 これに関連してもうひとつ。自衛隊員4000人が支援活動したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、国立感染症研究所が共用部分や乗員乗客の部屋などから採取した検体について、新型ウイルスの有無を調べた。

 感染がポジティブ(陽性)で発症していた人の部屋、陽性でも発症していなかった人の部屋、陰性だった人の部屋をそれぞれ調べたら、33部屋のうち22部屋から遺伝子が検出された。無症状の感染者に限っても、13部屋のうち10部屋から遺伝子が検出された。症状が出ていないからといって、安心できないし、そこら中にばらまかれていることが判明した。

 ウイルス検出が多かったのは、浴室内トイレの床のほか、テレビのリモコンや電話機、枕などだった。私たちはドアなどに注意を向けるが、リモコンや枕に色濃くつき、何日もたっても生きているという。

 今回の結果から、感染している人を宿泊させているホテルなどでも、「患者周辺のトイレや電話機などの清掃・消毒のほか、日常的な手洗いや消毒がきわめて重要」と呼びかけている。自宅でも注意したい。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

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