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政府の全世帯配布で…マスクの価格が暴落、赤字販売も 全国的に“投げ売り”状態 (1/2ページ)

 新型コロナ禍のなかで、日本中から消えたマスク。政府が対策として全世帯に布マスクを配り始めた途端、高値でさばこうと在庫調整していた業者が慌てて放出、一時、通常価格の10倍以上まで跳ね上がった箱入りマスクが一気に値崩れした。その一方で、売り上げ減を補おうと販売に参入した異業種の飲食店などは顔面蒼白。いまや在庫をさばくのにさえ苦労している。

 週末9日の名古屋市の大須商店街。輸入食材から雑貨、洋服まで、さまざまな業種の店先に50枚入りマスクの箱が並べられ、2000~3000円台で売られていた。だが足を止める客はほとんどいない。

 4月に販売を始めた同市内のある洋服店は当初、1箱3500円で仕入れたマスクを4000円前後に値付けした。それでも飛ぶように売れたという。外出自粛で洋服の売り上げがほぼゼロになる中、マスクのおかげで店舗の賃料を支払うことができた。「本当に神様、マスク様だった」(男性店員)

 世界的にマスク需要が高まり、仕入れ値は高騰していた。店員によると、新規参入なら、4月にシャープが始めた個人向け販売の価格(1箱3278円、送料に別途660円)が「一つの目安」だった。

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