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「上司の顔色伺い」は激減? テレワークでは通用しない“働かないおじさん” (3/4ページ)

 ヒラのときは、上に従順なことは「言われたことしか出来ない」と批判されますが、課長や部長になると、その従順さこそが評価されていました。いわゆる「忖度」です。裁量権が広がれば広がるほど、「上の言う通りにする=有能」と見なされるなんて、まったくもってわけがわからないのですが、上の意図とは異なるカタチで裁量権を使うことは「自分たちの掟(おきて)」への反逆であり、「階層社会を崩壊」させる行為だとされていたのです。

 しかし、「Zoom(ズーム)」などを使ったWeb会議が主流になれば、相手の顔をじかに見ずに発言することが可能です。座る場所も「こっちは上座、あっちが下座」とか気にする必要もないですし、発言している人はカメラを見ながら話すので、“上司の顔色”を伺う必要もない。今までなら「年下だし」「異動してきたばかりだし」と発言をしなかったメンバーにも、順番に発言の機会が回ってきますから、みんなその人の意見をきちんと聞くようになります。

 さらに、会議が終わった後に、こっそりと「ちょっとキミ、あれはどうかなあ……」などと呼び止められることもなくなります。「退出」すれば、ジ・エンドです。

 ◆「新しいカタチ」のつながりを

 至極ポジティブに捉えると「ジジイの壁」を完全崩壊するチャンスが到来したのです。

 これまでは新しいことをしようとすると「それって必要?」「それ、キミ責任とれるの?」と、自らの責任を放棄し、前例主義、教条主義に身を委ねる「ジジイの壁」が高く高くそびえ立っていました。

 しかし、コロナ禍で強制的に始まったテレワークに、二の足を踏んでいたおじさん、おばさん社員も容赦なく巻き込まれました。なかにはWi-Fiのつなぎ方すら分からない「昭和の忘れ物」みたいな人もいましたが、時代の波に乗り遅れないように悪戦苦闘しています。

ITmedia ビジネスオンライン

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