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新型コロナのワクチン早期開発は可能か 米モデルナ社が血液中に感染を防ぐ抗体を確認も 識者「スピードより安全性を重視すべきだ」 (2/2ページ)

 懐疑論も出てきた。米医療メディアSTATは専門家の見解として、モデルナ社のワクチン開発について、評価するにあたり十分なデータが公開されているとはいえないことや、抗体が確認された8人の年齢や、残る37人の試験結果が不明であると指摘している。

 『Die革命~医療完成時代の生き方』(大和書房)の著者で埼玉医科大学客員教授の奥真也氏は、「今回の発表は第1相試験の中間結果であり、試験の主な目的は今後開発を続ける上の安全性の確認だ。今後行われる第2相、第3相試験でワクチンの有効性が調べられていくが、本来は各試験が終了してから次の試験へと移る。7月までに第3相試験に進むということは、のりしろのように期間を重ねる異例のスケジュールともいえる」と解説する。

 奥氏は、「1年以内など短期間の普及を期待する声が高まると、開発プロセスが過度に簡略化されてしまう恐れもある。新型コロナウイルス感染症は極めて致死率が高い病気ではないことが分かっており、スピードより安全性を重視した開発を期待すべきだ」と語った。

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