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中韓の医療廃棄物か…日本海沿岸に「使用済みマスク」襲来 許されない海洋投棄

 日本海沿岸に、「使用済みマスク」が多数漂着しているという。中国語やハングルが記されたゴミや医療廃棄物などに混じって流れつくため、中国や韓国の医療現場などで使用された危険性もある。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか、沿岸住民たちは戦々恐々としている。

 「以前から、医療廃棄物が流れつくことはあったが、今年はマスクが目立っている。新型コロナウイルスが不安だ」

 西日本の海岸近くで暮らす住民はこう語り、自身が撮影した漂着マスクの写真を見せてくれた。

 季節風や海流の影響により、主に冬場、漂着ゴミは大陸から日本海沿岸に運ばれてくる。中国語やハングルが印字されたペットボトルやポリタンクのほか、針付きの注射器や点滴パックといった医療廃棄物の漂着があったが、今年はこれにマスクが加わった。

 市販の「不織布マスク」はもちろん、日本では供給が足りず、逼迫(ひっぱく)している医療機関向けの「N95(微粒子用)マスク」もあるという。

 過去には、海水浴に来た児童が注射針を踏んでケガをした事故があり、春先から夏前まで、清掃ボランティアが人海戦術で漂着ゴミを回収するのが定例行事だっていた。

 だが、地元の環境団体関係者は「今年は『3密(=密集、密閉、密接)』を避けなければならないため、人集めができない。おそらく、海岸清掃は夏までは無理だろう」と嘆く。

 使用済みマスクから新型コロナウイルスが感染する可能性は高くないとみられる。だが、医療廃棄物を含めたゴミを海洋投棄すること自体が許されない。(文・写真=金正太郎)

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