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中国「香港乗っ取り」なら米が制裁発動へ 「国家安全法」導入めぐり数千人が抗議デモ (1/2ページ)

 米国と中国の緊張が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大で世界各国が混乱するなか、中国の習近平政権が全国人民代表大会(全人代=国会)で、香港に直接「国家安全法」を導入する方針を示したからだ。中国が香港に保障した「高度の自治」を無視し、「一国二制度」を破壊するものだ。ドナルド・トランプ米政権は、中国への「制裁発動」も視野に入れている。

 「中国が香港を乗っ取ろうとしている」「中国に乗っ取られれば、香港が『アジアの金融センター』としての地位を保てるとは思えない」「そうした事態が起きれば、中国と香港に制裁が科されることになる」

 ロバート・オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は24日、米NBCテレビにこう語った。

 中国は、香港の通貨・株式・債券市場を利用して外国資金を調達している。外国企業も、香港を中国進出の足掛かりにしており、中国にとって「国際金融センター・香港」を失うことはできない。

 欧米諸国は、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)をめぐり、発生国・中国の初動対応などを問題視している。巨額訴訟を起こす動きもある。これに「香港問題」が加わった。

 オブライエン氏の発言は、トランプ政権による習政権への重大警告といえる。

 中国の全人代で審議されている香港への「国家安全法」導入をめぐっては、24日、香港の繁華街コーズウェイベイ(銅鑼湾)などで数千人が参加して抗議デモが行われた。

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