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【富坂聰 真・人民日報】リミッター外れた!? 中国が開始した米首脳への“個人攻撃” 北朝鮮のような幼稚な罵り言葉で… ついに米との“衝突”覚悟か (2/2ページ)

 中国を変えた原因は前述した台湾問題とファーウェイ(華為技術)である。前者は中国共産党の存在意義を脅かし、後者は中華民族に発展の道を閉ざす恐怖感を抱かせる問題だ。

 台湾問題は、日本では「自由主義vs全体主義」の戦いと解説されることが多い。だが、これは少々的外れだ。本来、中国のメンツを保ちつつ現状維持を定着できればベストだが、そこに政治体制の対立点など持ち込めば衝突は免れない。世界は損得を度外視した中国と向き合うことになるからだ。

 こんなことを書けば、あのアメリカに対し無謀な、という声が聞こえてきそうだが、70年前、原子爆弾もなく経済力で圧倒的に劣る中国が戦ったのが朝鮮戦争だ。その後も圧倒的な核戦力を有するソ連との全面戦争を覚悟した。

 現代ではそんな大げさな事態にはなかなか至らないが、それでも我慢比べには引き込まれる。人並みの生活を維持したい西側先進国は、どこまでこれに付き合えるのか。

 習政権がコロナ禍で疲弊する社会の求心力として、これを利用し始めれば厄介である。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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