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リアル『翔んで埼玉』!? 政府諮問委「国内パスポート」構想 「現実的でない」と指摘も (2/2ページ)

 国内パスポートを作る場合、鉄道駅を関所にすることは可能なのか。鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「具体的な手法が分からない部分もあるが、乗客の手荷物検査導入もできないのにパスポート確認の機能も担えるかは疑問だ。また、例えば小田急線は各駅ごとに東京都-神奈川県間を行き来する地点があり、現実的な施策とは考えにくい」と指摘する。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏は「通行に伴うパスポートを申請する人が役所に殺到すれば『3密』は避けられない。給付金やマスクも行き渡っていない状況でパスポートまで発行しようとするのは無理がある」と語る。

 海外では、新型コロナウイルス感染症から回復し、職場に復帰する際や旅行をする際の「免疫パスポート」をめぐる議論があり、試験的に実施されている国もある。

 ただ、世界保健機関(WHO)は4月24日付の文書で「新型コロナウイルスから回復して抗体を持っている人々が再感染しない根拠はない」とし、パスポート導入によって「2回目の感染に免疫があると思い込んだ人が公衆衛生上の助言を無視してしまう恐れがあり、継続的な感染リスクを高める」と警告している。

 実現まではかなりの難関がありそうだ。

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