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【最新国防ファイル】島嶼防衛に備え排水性を向上 自衛隊の新自動小銃「20式小銃」 (1/2ページ)

 今年度より自衛隊に新しい自動小銃が配備される。それが「20式5・56ミリ小銃」だ。読み方は「にーまる」となる。現在、陸上自衛隊が主に使用している「89式小銃」以来、31年ぶりに更新したことになる。

 5月18日に試作銃が報道公開され、今後水陸機動団や即応機動連隊など、新しい部隊を中心に配備をしていくという。1丁当たりの価格は現時点において約28万円となっている。生産数が増えれば、価格を下げることもできる。

 製造したのは国内銃器メーカー豊和工業だ。「HOWA5・56」として開発した。FNハースタル社(ベルギー)が開発した小銃「SCAR」を参考にしたといわれている。使用する弾は5・56ミリ。これは米国をはじめ多くの西側諸国でスタンダードな弾のサイズだ。

 89式小銃から変わった点として、陸自は「排水性や耐腐食性が向上した」ことが最大の特徴という。島嶼(とうしょ)防衛において、海上から陸上へとボートなどで展開する際に、どうしても小銃が海水に浸る可能性があり、未来の陸自には必要不可欠な機能だ。

 さらに、銃床部分が伸縮し、隊員の体格に合わせ、全長を変えることができるようになった。最小で783ミリ、最大で854ミリ。89式小銃が916ミリなので、コンパクト化に成功した。

 チークパッドと呼ぶ、頬に当たる部分の角度を変えることもできる。肩、腕、頬でしっかりと銃を固定できるようになり、安定した射撃が行えるようになった。

 両小銃とも重量は3・5キロだが、89式小銃は重心がフロント部分にあるのに対し、20式小銃は、本体中央部および後部にある。グリップや肩で支えることで、重さが分散され、軽く感じる。排水を考え、フロント部分のパーツが肉抜き加工されていることも重量軽減につながった。

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