記事詳細

【大前研一 大前研一のニュース時評】まだまだ不明点だらけの新型コロナ 「夏にウイルス弱くなる」と証拠なく解説する“専門家”も (2/2ページ)

 そんな中、新型コロナの感染に伴って、脳梗塞や心筋梗塞のほか、乳幼児が発熱や発疹を起こす「川崎病」に似た症例などが、欧州などで報告されている。

 呼吸器系の症状だと思って、体外式膜型人工肺(エクモ)や人工呼吸器で空気を送り込んでいると、人によっては血栓ができる。血栓が頭にできたら脳梗塞。心臓なら心筋梗塞。川崎病は全身の血管に問題が起き、高熱が下がらず、循環器や腎臓、消化器、皮膚など複数の臓器に炎症が出るケースもある。当然治療方法も違ってくる。

 しかし、新型コロナとの関連は不明で、原因もわからない。この新型コロナというのは、まだわからないことがヤマのようにある。

 にもかかわらず、米国のバイオテクノロジー企業「モデルナ」が初期段階の臨床試験で、開発中のワクチンを投与した被験者全員に抗体が確認できたと発表し、ドナルド・トランプ大統領も、早くも「素晴らしい進歩」と評価している。

 被験者は18歳から55歳の8人だけ。臨床試験で有望な結果が得られたといっても、まだまだ初期の段階だ。7月には1000人規模に広げると言っているが、この会社、トランプさんのアドバイザーが株を持っているということもささやかれている。

 トランプさんが服用していると宣言した抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンに関してもWHOは効果がなくリスクがある、と治験を中止している。トランプさんがヨイショするとやはり何やら背後関係を疑い、怪しくなってしまう。

 ■ビジネス・ブレークスルー(BBTch)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

関連ニュース