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濡れ衣の女性に性暴行も…北朝鮮「悪徳警察」を金正恩が追及 (2/2ページ)

 保安員は取り締まりの権限を振りかざし、庶民からワイロを搾り取ることを半ば生業としている。要求に応じなければ様々な言いがかりをつけて逮捕し、刑務所送りにすることもある。また、同様のやり方で女性に性行為を強要することもあり、悪徳保安員に対する庶民の恨みは深い。

 (参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為

 国際人権NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が2018年10月31日に発表した報告書「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」は、金正恩党委員長が政権を継承した2011年以降に脱北した54人と、脱北した北朝鮮の元公務員8人を対象にしたインタビューを元に作成されたものだ。

 その中には、被害女性らの血のにじむような証言のほか、身近で起きた性犯罪の経過を知る第三者の証言などが数多く収められており、読むほどに「そこまで酷いのか」と愕然とさせられる。その中には、警察官が加害者となった性犯罪の事例が多数、収められている。

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の消息筋が韓国のリバティ・コリア・ポスト(LKP)に語ったところによれば、2018年末までの1年間で、全国で起きた保安員に対する報復殺人は70件を超えたという。

 これでは体制を守るどころか、むしろ体制の不安定要因にもなりかねず、金正恩氏が不満を募らせていたとしても不思議はない。金正恩氏にはこの際、公正な警察の存在こそが社会を安定させ、国を発展に導くということをしっかり学んでもらいたいものだ。

デイリーNKジャパン

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