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【最新国防ファイル】コロナと戦う医療従事者へ感謝飛行 航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」 (2/2ページ)

 河野防衛相が6月1日、自身のブログに「6機編成で飛ぶのはしばらく見納めになります」と書き記したことで明らかになった。しばらく4機編成となり、事実上、「ブルーインパルス」としての演技飛行は行えないというのだ。

 昨年4月、「ブルーインパルス」として使われている練習機T-4に不具合が発見された。それも飛行中にタービンブレードが破損するという、一歩間違えば大事故につながるようなものだった。調査の結果、国産のF3エンジンの振動を抑える部品に交換が必要であることが判明した。

 これに伴い、すべてのT-4を飛行停止とし、部品を交換することになった。その作業は順次行っていく方式をとった。

 T-4の本来の目的は、パイロットの教育や錬成である。プロペラ機にて初等訓練を終えたパイロットの卵たちが初めて乗るジェット機だ。この機で学んだ後、戦闘機などのパイロットになっていく。国防に穴を生じさせるわけにはいかない。「ブルーインパルス」の機体を教育用へと回すことにしたのだ。

 部品交換は順調に進んでおり、2021年ごろまでには再び6機体制に戻る予定だ。完全復活の日まで、首を長くして待つことにしよう。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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