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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】震源地が次々移動の群発地震! 上高地周辺で200回以上発生 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの影響で人がほとんどいない北アルプスや上高地(かみこうち)で、群発地震が起きている。

 5月29日にはマグニチュード(M)5・2の地震が起きて岐阜県・高山で震度4を記録した。5月19日のM5・3に次ぐ大きさだ。

 地震の回数が増えてきたのは2018年の末からだが、4月下旬から増加が著しい。たとえば4月23日にはM5・5を筆頭に多くの地震が発生した。いままでの有感地震は200回を超えた。地震計のないところで感じた地震は数百回にものぼっていて、震源に近ければ震度4よりは大きい。

 今回の群発地震は焼岳のすぐ下だ。焼岳は活火山で、南北に連なる北アルプスのひとつである。

 気象庁は北緯、東経とも0・1度刻みで発表しているから、長野・岐阜県境のこの地震は「長野県中部」だったり、「岐阜県飛騨(ひだ)地方」だったりして、まるで別のところで地震が起きているように聞こえる。だが、これは震源決定の誤差で、県境を簡単に超えてしまうだけなのだ。

 気象庁の震源発表は火山を無視している。火山は別の課が担当するせいだろうか。2011年3月の「静岡県東部」の地震は明らかに富士山直下で、マグマだまりにヒビが入った。

 いまのところ焼岳に火山性の異変はないが、1915(大正4)年の噴火では大量の泥流が川をせき止めてしまった。水中に立ち枯れた木が景観を作って観光客に人気の大正池は、こうしてできた。

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