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犯人はなにがしたかったのか… 奈良・大塚山古墳の埴輪を盗み後日戻す

 このコロナ禍で何をしたかったのか。奈良県河合町は4日までに同町にある国史跡・大塚山古墳(5世紀後半~6世紀初め)から円筒埴輪2本が持ち去られたと公表。いずれも後日、現場付近に戻されていたという。1本は割れていたが、もう1本は破片を接着剤でつなぎ合わせ、復元を試みていた。奈良県警は文化財保護法違反事件として調べている。

 町によると、大塚山古墳は未発掘で、今回の盗掘で初めて墳丘に埴輪列があることが判明した。町は埴輪の分析を進める方針で、結果によっては、幅を持たせている古墳の築造時期の特定に迫れる可能性がある。

 古墳の見学者から4月27日、「埴輪の破片が散乱している」と連絡を受け駆け付けた町担当者が、前方後円墳のくびれ部で土に埋まっていた埴輪が抜き取られているのを確認した。

 5月1日、担当者が改めて現場を訪れたところ、付近で持ち去られた埴輪1本のものとみられる破片を発見。さらに28日、もう1本が接着剤で接合された状態で見つかった。いずれも4月27日にはなかったため、犯人が戻したとみられる。復元された埴輪は、底面の直径約30センチ、高さ約45センチだった。

 大塚山古墳は国史跡・大塚山古墳群の1つで全長197メートル。豪族や王族の墓と考えられている。

 荒らした犯人、不気味なバチが当たりそうだ。

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