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【新型コロナと米中新冷戦】コロナ後の世界“4つのシナリオ” 米国と中国の覇権争いが継続する可能性は高い 日本はいかなる世界でも… (1/2ページ)

 現在、世界中で新型コロナウイルス後の世界が議論されている。それらの意見を総合すると、以下の4つのシナリオにまとめることができる。

 (1)米国と中国の覇権争いが継続する「米中新冷戦」の世界。

 (2)米国が覇権国として主導する世界。

 (3)中国が覇権国として主導する世界。

 (4)国際政治学者のイアン・ブレマー氏が主張する、Gゼロの混沌(こんとん)とした世界(=世界の諸問題の解決に責任を持つ国家も組織も存在しない世界)。

 武漢ウイルスの発生以降、米国も中国も致命的な失敗をしてしまった。その結果として、米中新冷戦が加速したとも言える。

 まず、ドナルド・トランプ米大統領は、自らを「戦時の大統領」と称したが、結果的に「戦時の大統領」としての適格性を欠いていることが明確になった。つまり、科学的な知見に基づかない思い込みのために、ウイルスの脅威を甘く見過ぎて、その感染拡大の阻止に失敗し、米国を世界最大の被害国(4日時点の感染者は約182万人、死者は10万人以上)にしてしまった。

 中国の失敗は2つある。

 1つは、武漢ウイルス発生初期に情報を隠蔽し、世界的大流行(パンデミック)を引き起こしたにもかかわらず、謝罪をしないで、中国に感謝しなさいという「感恩外交」を展開してしまった。

 次いで、中国に批判的な国などに対して、プロパガンダを中心とする宣伝戦や「戦狼外交」を展開したことだ。そのために、欧米諸国や台湾をはじめとする多くの国々の怒りに油を注ぐ結果になってしまった。

 コロナ後の4つのシナリオに戻ろう。

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