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地震の前兆? 神奈川・三浦半島で原因不明の異臭騒ぎ 専門家「プレートが跳ね上がると岩をすり潰すようなにおいも」

 神奈川県南部の三浦半島で4日夜、原因不明の異臭騒動が起きた。SNS上では「赤潮説」や、「クジラの漂流説」なども挙がるなか、地震の兆候ではないかと指摘する声もある。

 横須賀市消防局によると、4日午後8時8分ごろ、三浦市南下浦町金田地区から「ゴムの焼けたようなにおいがする」と119番があったほか、午後9時55分ごろまでに約200件の通報があった。逗子市でも、消防に異臭の通報が入ったとされ、東沿岸部でも確認されている。

 ツイッターでは《赤潮でも発生しているんじゃないか》といった説から、昨年5月下旬に横須賀市の北下浦海岸で、腐敗が進んだザトウクジラの死骸が見つかった例を挙げ、《クジラの死骸が打ち寄せられてる可能性》と憶測が飛び交った。

 赤潮の場合は、人が感知できる匂いは少ないとされる。硫化物を含む海底近くの水が、風で海面に上昇し青白く見える「青潮」の場合、腐乱臭が発生するケースがあるという。

 「巨大地震の直前に『岩石が崩壊する臭い』や『電磁波』が出ることが知られている」と語るのは、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏。「花崗(かこう)岩に圧力をかけ破壊する実験に立ち会ったことがあるが、岩がこすれ合う際に、こげくさいような、ホコリくさいような臭いが出る。1995年の阪神淡路大震災の前にも六甲山の東端地域で異臭が発生したとされる」

 三浦半島周辺は、北日本や首都圏を含む北米プレートと、日本列島を南から押すフィリピン海プレートとの境界である相模トラフ上に位置する。高橋氏は、「関東で特に断層が密集している地域でもある。押されたプレートが跳ね上がる場合、岩をすり潰すようなにおいが出ることも考えられる」と指摘した。

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