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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「無題」》NY75年ぶりの外出禁止令 米国はいま… (1/2ページ)

 米国では新型コロナウイルスのニュースがトップラインから消え、今は黒人差別の問題に集中している。感染者が200万人に近づき、死者は11万人超え。被害の大きさや経済へのダメージは計り知れないが、オンライン飲み会でも、中西部ミネソタ州で起きた黒人男性暴行死事件について意見をかわすことが増えている。

 私が米国に赴任してから4年がたったが、この間も、白人警官による黒人容疑者の殺害事件は、たびたび起きた。その都度、黒人差別の抗議デモが展開され、警察と黒人社会の対立が取り沙汰されてきた。

 ただ、今回は、規模が異なる。事件から2週間以上たっても大規模抗議デモが続き、一時は店舗を破壊したり、商品を略奪したりする暴徒も現れた。各地で州兵が出動し、夜間外出禁止命令が出されるなど、まさに非常事態となったのだ。

 ニューヨーク市で夜間外出禁止命令が出されたのは1945年2月以来とのこと。いや応なしに緊迫感が走った。とりわけ、1日夜から2日朝にかけての被害はひどく、自宅マンションから徒歩1分の「ZARA」も窓が割られていた。自宅はセントラルパークからも近く、住宅関連サイトでは「ニューヨークで最も安全な地域」との評価があったのに…。事態の大きさに目の当たりにし、ショックが大きかった。

 米国の人種差別の問題は、日本で生まれ育った日本人にとっては、肌感覚で理解するのが難しい。黒人の友人に「子供のころ、白人の友人とお菓子屋さんに入ったら、わたしの後ろにだけ、ずっと店員がついてきた」といった話を聞いたり、黒人男性と結婚した日本人女性から「1990年代は夫といると、タクシーは1台も止まってくれなかった」といった話を聞いて、ようやく、彼らの痛みや怒りの一部を分かったような気になっている。