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米議会が対中国最大の制裁案! “スパイ活動”根絶へ最高指導部7人を筆頭にビザ制限 米国内には奇妙な“ペーパーカンパニー”の存在も… (3/3ページ)

 ■奇妙な“ペーパーカンパニー”

 WSJの記事が奇妙だったので、筆者は深センの中国企業を調べてみた。

 公式サイトをクリックすると、「暫定的に見ることができません」という表示が出た。中国検索サイト大手の「百度(バイドゥ)」の企業情報で調べると、法人責任者や役員などの情報は出たが、長年活発な事業活動をしてきた企業との印象は持てない。さらに詳細な情報を見ようとすると、「お探しのリソースが削除されたか、名前が変更されたか一時的に使用できません」との文字が出てきた。

 中国企業の代表は、WSJの取材に対し、「われわれはペーパーカンパニーではない」と語ったが、「(米国代理店は)米国で正式に営業登記されていない」と認めたという。

 筆者がかつて、北海道をはじめ日本の土地買収に関する取材をしていた際、中国と世界をつなぐ中継地点、「一国二制度」の香港に住所を置く企業からの投資が目立った。その住所を詳しく調べていくと、オフィスもスタッフも存在せず、あるのは「ポスト」だけというペーパーカンパニーが大半だった。

 米議会もマスメディアも、中国当局が国内外で組織的に行う「犯罪行為」「不透明な人物(企業)」「非人道的行為」を徹底的に暴き、制裁を科す流れで動いている。日本の覚悟が問われる。

 ■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。著書・共著に『「歴史戦」はオンナの闘い』(PHP研究所)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『世界はこれほど日本が好き』(祥伝社黄金文庫)、『覇権・監視国家-世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)など。

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