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波乱含みの米中外交トップ会談 米空母3隻を同時展開!中国は台湾防空識別圏に戦闘機侵入 両国とも一歩も引かない構え (3/3ページ)

 自由主義陣営の雄、米国のトランプ大統領は一昨年12月、台湾への防衛装備品の売却推進や、南シナ海での「航行の自由作戦」の定期的実施を明記した「アジア再保証推進法」に署名した。今年3月には、「台湾外交支援法」も成立させた。中国の台湾侵攻を阻止する狙いだ。

 ポンペオ氏と楊氏の会談に合わせるように、米軍は乗組員の新型コロナウイルス感染への対応を終えたばかりの原子力空母3隻を太平洋地域に同時展開させた。

 米軍によると、世界最強の原子力空母「ロナルド・レーガン」と、1000人超の集団感染を起こした同「セオドア・ルーズベルト」はフィリピン周辺で、同「ニミッツ」は太平洋東部で活動。いずれも駆逐艦や戦闘機部隊を引き連れている。

 米メディアは、太平洋への3隻派遣は北朝鮮情勢が緊迫した2017年11月以来で「極めて異例の態勢」だと指摘している。

 今回の動きをどう見るか。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「米軍では、新型コロナウイルスの感染者が多数確認されて、これまでは空母などを動かしたくても動かせなかった。この時期に、中国は南シナ海に新たな行政区を設け、尖閣周辺海域に公船を連日侵入させていた。北朝鮮の強硬姿勢にも言えることだが、『米軍が足元を見られている』ようにみられた。米中外交トップの会談に合わせて、米軍として『新型コロナウイルスの影響は落ち着いた。通常通り軍を動かせるぞ』とアピールする意味合いもあったのではないか」と分析している。

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