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金正恩氏のコロナ対策失敗で「いけにえ」にされる人々 (1/3ページ)

 北朝鮮には「革命化」という処分がある。処分とは言っても、刑法に明記された刑罰ではない。

 何らかの過ちを犯した幹部の職責を解き、地方の協同農場や炭鉱に送り込み、辛い肉体労働をさせることで、朝鮮労働党や首領(金正恩党委員長)に対する忠誠心を高めるという一種の思想教育だ。

 (参考記事:側近「激ヤセ写真」に見る金正恩式「再教育」の恐怖

 この革命化は、トップクラスの幹部に対しても下される。例えば、現在は最高人民会議常任委員長のポストにある崔龍海(チェ・リョンヘ)氏は2015年、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の協同農場に送り込まれている。実の息子がご禁制の韓流ドラマを見ているのがバレて、自ら処分を買って出たと言われているが、崔氏には何かと悪い噂がついてまわる。

 (参考記事:金正恩側近としてのさばる極悪「性犯罪」容疑の男

 平壌で何不自由なく暮らしてきた幹部にとって、山奥の寒村での肉体労働はさぞ身にしみることだろう。それでも、一定の期間が過ぎれば呼び戻してもらえることを考えると、処刑されるよりはマシかもしれない。

 (参考記事:「幹部19人処刑の現場」生々しい恐怖に震える北朝鮮国民

デイリーNKジャパン

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