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「イージス・アショア」の配備計画停止、巨額費用1兆円がネックに? 桜林美佐氏が緊急寄稿 (1/2ページ)

 河野太郎防衛相が、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画停止を突如発表し、寝耳に水だった自民党国防族議員らから疑問や怒りの声が噴出している。安倍晋三首相は18日の記者会見で、「敵基地攻撃能力保有」も含め、国家安全保障会議(NSC)で安保政策の新しい方向性を徹底的に議論すると表明した。今回の決断をどう見るか。防衛問題研究家の桜林美佐氏が緊急寄稿した。

 「イージス・アショア」の計画停止は、やむを得ない選択だったと思う。私自身、導入自体に異論はなかったが、現在の防衛予算規模内では「無理が多過ぎる」と感じていた。

 閣議決定された防衛計画や成立した予算を覆すうえ、米国政府や相手企業との関係もあるだけに、計画停止のダメージは絶大だ。それでも、この時期に止めなければ、さらに巨額の国費を投じることが明白だった。河野氏が思い切って決断を下したのではないか。

 迷路に入った第一歩は、契約などは防衛装備庁、配備予定地との調整は地方防衛局、米国側はミサイル防衛庁が主体で、いずれも文官が中心であり、運用感覚が不足していたこともあったように見える。

 そもそも、装備の導入は運用側から要求するものだが、「イージス・アショア」については政治サイドで決定されたものを、陸上自衛隊が担う構図となっていた。時間をかけて積み上げたものではなかった。

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