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【長谷川幸洋 ニュースの核心】人種差別反対デモ止まらず支持率下急落… トランプ大統領、再選のカギは中国・習主席か!? (1/2ページ)

 警察官による相次ぐ黒人の死亡事件を受けて、米国の人種差別反対デモが止まらない。ドナルド・トランプ大統領の支持率も急落した。トランプ氏の大統領再選は難しくなったのだろうか。

 最初は5月25日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察官に取り押さえられた際、首を強く圧迫され、死亡した事件だった。

 さらに6月12日、第2の事件が起きる。ジョージア州アトランタで黒人男性のレイシャード・ブルックスさんが飲酒運転の疑いで逮捕される直前、2人の白人警察官に激しく抵抗し、逃げる途中に銃で撃たれて死亡した。

 全米に広がった反人種差別デモは1960年代の公民権運動以来の盛り上がりをみせ、英国など欧州にも広がっている。米ワシントン州シアトルでは、デモ参加者らが街の一角を占拠し、「自治区」を宣言した。

 トランプ氏は連邦軍の出動も検討したが、マーク・エスパー国防長官やマーク・ミリー統合参謀本部議長らの説得を受け入れて、断念している。

 一連の事態で、トランプ氏の支持率は急落した。CNNが6月15日に報じた米ギャラップの調査によれば、不支持率は57%と支持率の39%を大きく上回った。他の世論調査でも、トランプ氏は、民主党候補に事実上確定したジョー・バイデン前副大統領の後塵(こうじん)を拝している。

 果たして、トランプ氏は11月の大統領選までに、劣勢を逆転できるのだろうか。私は「中国の習近平国家主席が鍵を握っている」とみる。

 どういうことか。

 トランプ政権が中国との対決姿勢を強めているのは、ご承知の通りだ。これまで中国批判を貿易問題に絞ってきたトランプ氏は5月29日の演説で、初めて南シナ海の軍事基地建設問題にも触れ、全面対決の姿勢を鮮明にした。

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