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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】「前世」の夢を見る少女 (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 あなたは輪廻(りんね)転生を信じますか?

 今回は私が数年前に経験した救急隊員の研修中に隊員のヴィクトルから聞いた不思議なお話です。

 ある年の夜中、緊急コールを受けたヴィクトルたち隊員が通報のあったアパートの部屋に入ると、ベッドの上で手足をバタバタさせながら苦しそうにしている少女の姿が目に入りました。

 隊員たちは、狼狽(ろうばい)する母親の前で発作を起こしている少女をストレッチャーに乗せて救急車を発進させました。その車中、ヴィクトルが酸素呼吸器を少女の口に当てようとしたとき、彼女の首筋に一瞬奇妙なタトゥーのようなものが浮かびあがり、まもなく消えたそうです。

 付き添いで救急車に同乗してきた少女の母親はヴィクトルに言いました。

 「最近、夜中に寝ている娘が時々発作を起こすようになったんです。発作中は、まるで溺れているかのように手足をバタバタさせるんです。今夜はその発作がずっと続いて呼吸するのも困難に見えたので、こうして救急車に来てもらったんです」

 そんな会話をしているうちに救急車は病院に着き、ヴィクトルたちは待ち構えていた医師に患者を渡しました。

 数日後、別の患者を病院に搬送したヴィクトルは、先日搬送した少女を診た医師を見かけたので、その後の彼女の容体について尋ねてみると、医師は不思議な笑みを浮かべながら答えました。