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コロナ禍も思いを込めて「ちょうちん」名入れ 創業300年超の家業守り続ける女性店主 「注文に感謝し、満足してもらえるよう仕上げるだけ」 (1/2ページ)

 和歌山市中心部の商店街・ぶらくり丁に、創業から332年を迎えた老舗ちょうちん販売店がある。1人で切り盛りするのは、第11代店主の滝幸子さん(62)。今年は新型コロナウイルスの感染拡大が響き、祭り向けを中心に注文が半減している。それでも「伝統を絶やしたくない」と、家業を守り続ける決意だ。

 6月中旬、JR和歌山市駅から約700メートルの場所にある「滝ちょうちん店」。店内には「居酒屋」「お好み焼き」などと書かれた赤ちょうちんや、神様に供える品々が、数多くつるされたり置かれたりしている。

 奥の座敷で真一文字に口を結んだ滝さんが、仕入れた無地のちょうちんを手に取った。木の枠組みに貼った和紙の表面には凹凸があるが、さらさらと筆で文字を記す。

 「ようやく、納得のいく商品に仕上げられるようになってきた」

 江戸時代の1688年に創業した店は当初、雨具を中心に取り扱っていたらしい。傘に文字や家紋を入れて販売していたといい、その技能を、ちょうちんにも生かすようになった。

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