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コロナ禍も思いを込めて「ちょうちん」名入れ 創業300年超の家業守り続ける女性店主 「注文に感謝し、満足してもらえるよう仕上げるだけ」 (2/2ページ)

 先代の一人娘だった滝さんは、幼少期から家業を手伝っていた。大学を卒業し特別支援学校の教諭をしていたが、33歳の時、後を継いだ。「10代続いた店を終わらせるのは、両親に申し訳ない」と、腹を決めた。

 1990年代、バブル経済の崩壊に伴う長い景気低迷期に入る。コンビニエンスストアなどで安く売られるビニール傘の消費に押され、振るわなくなった傘の販売をやめた。「地域で祭りが続く限り、欠かすことのできないちょうちんの需要は見込める」と事業を絞った。10年前からは、客が文字や絵を入れてオリジナル商品を作ることができる機会を設けた。

 例年は、6月から10月にかけてが書き入れ時。和歌山県内や大阪府内の祭りで飾られるちょうちんの出荷に追われる。でも今年は、コロナ禍で祭りの中止が相次ぐ。「寄せられた注文に感謝し、満足してもらえるよう仕上げるだけ」。一層の思いを込めて、筆を執る。

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