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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】雨が地震や噴火の引き金に!? キラウエア火山噴火前にも大雨、世界中で同様の事例多く (1/2ページ)

 梅雨の終わりごろの2018年の西日本豪雨や17年の九州北部豪雨など、大雨が降って災害になることが多い。

 だが、それだけではない。雨が地震や噴火の引き金を引いてしまうという話が世界中にある。

 米国・ハワイ島のキラウエア火山で2018年5月に起きた噴火は200年間でいちばん大きな噴火だった。これは、その前の記録的な大雨がきっかけになった。米国・マイアミ大の研究者が4月末に世界的な科学誌に発表した。

 2018年のキラウエア火山では5月3日に噴火が始まり、同月4日にマグニチュード(M)6・9の地震が発生し、ついで17日に山頂カルデラ内の火口で爆発的噴火が起きた。活発な噴火と溶岩の流出が8月まで続き、数百軒の民家が溶岩に潰されたり溶岩の熱で燃えたりした。

 この噴火の前、同火山での1月から3月までの雨量は約2250ミリで、過去19年間のこの時期の平均雨量、約900ミリの2倍を超えていた。この多量の雨が山体の地下1~3キロのところで岩石の間隙圧力を高めて噴火を起こしやすくしたのではないかと研究者は考えている。間隙圧力は過去約50年間で最大だった。

 以前にも例がある。1790年以降のキラウエア火山の噴火を調べたら、6割が雨期に始まっていた。また1924年には4月の大雨のあと、5月に大噴火が起きていた。雨とハワイの噴火とは深い関係があることを思わせる。

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