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【平沢勝栄 俺がやらねば】拉致事件を防げなかった警察の取り組み検証を (1/2ページ)

 今月5日、拉致問題の解決のため、先頭に立って頑張ってこられた、拉致被害者の横田めぐみさんの父親、滋さんが亡くなった。ご逝去は痛恨の極みで、心からご冥福をお祈りしたい。

 ところで、先月、米国の社会学者、デイビッド・ベイリー氏の訃報が届いた。

 ベイリー氏は「警察は、その国の社会を最も忠実に反映している」とし、警察活動を通じて各国社会の分析を行った。

 日本では全国各地で徹底した調査を行い、「日本の良好な治安は日本社会が作り出している」と結論付けた。

 研究の成果は、著書『Forces of  Order』(邦訳書『ニッポンの警察』)に発表されたが、この本を通じて、世界は日本の社会とそれを支える警察を知った。一部の国では、交番の導入を進めることにもなった。

 日本の警察は「実力行使」に極めて慎重だが、このことにもベイリー氏は驚いた。

 銃器の使用は日本では「最後の手段」だが、米国では多くの場合、「最初の手段」だ。

 今、米国では警官による黒人暴行死が社会問題となり、各地で警察改革が行われている。

 ベイリー氏は「警察は社会の一部だから、警察改革を成し遂げるには社会の改革が不可欠」としたが、果たして米国の警察改革はどうなるだろうか。

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