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転売ヤーからゲーム機購入後、カニカニ詐欺に巻き込まれた話 (3/3ページ)

 同じようなパターンでマスクと消毒剤も送りつけられたようだが、この時は金井さんが対応し、身に覚えがないと受け取りを拒否した。振り返ると、怪しい送りつけや鳴り止まない勧誘電話は全て、転売屋からゲーム機を買った後から起きた。前出の江崎氏は、それらの出来事は転売屋の顧客情報が売られている証拠だと指摘する。

 「転売屋だとわかっていて利用する人たちは、結局脇が甘いんです。冷静に考えれば、グレーな商売をしている人に、自らの名前や住所、電話番号に口座番号まで教えたいわけがない。それなのに、物欲に負けて買ってしまう。こういう顧客はリスト化され、あらゆる場所で共有される。転売屋はもちろん詐欺師にも」(江崎氏)

 つまり江崎氏が言うには、転売屋は法律を真面目に守っているのではなく違法ではないスレスレを狙っているのだから遵法精神に欠けている。それを利用したことがある客も、自分は欲しいものを買っただけだし誰にも迷惑をかけていないと言うが、市場を平穏に保つために暗黙の了解として守って当たり前とされる商習慣を破っているから、やはり遵法精神に欠けたところがあると言わざるを得ない。さらに、転売がどういう商売かも承知しているから実は後ろめたい気持ちも少しある。違法では無いがグレーなことでも黙って得すればいいじゃないかという浅ましい気持ちは、心の隙間を生み出す。そこを狙って、詐欺師は次のような手法で客の資産を根こそぎ奪いにかかるという。

 「よくあったのは人気アーティストのチケットを優先的に販売するなどのダイレクトメールを何通か、転売屋の利用客に送っておくパターンです。そのあと別人を装いチケットを買い取るなどのメールを送る。客は、先に届いていたダイレクトメールを思い出し、チケットを購入して転売すれば儲かると考えます。転売屋を利用した客は、転売のうまみを知っているから飛びつきやすい」(江崎氏)

 江崎氏によれば、チケットでなくともその時々に人気があるもの、需要があるものなら何でもこうした架空の儲け話に利用されるという。需要が増しているマスクの工場をつくるためとうたって出資をつのる「マスク投資」詐欺も同じで、転売屋を利用した客に投資の案内が回されたという。「転売屋を利用しただけで」新たな被害に遭ったり、事件に巻き込まれる可能性は今も高いと断言できる。違法じゃないからいいだろう、そう思う「隙」を突いてくるのが連中だ。改めて、「転売ヤー」を利用しないよう、注意を促したい。

NEWSポストセブン

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