記事詳細

中国・習主席と李首相の権力闘争勃発!? 経済政策で確執表面化… 識者「このままでは悪化の一途」 (2/3ページ)

 一方、欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長と、シャルル・ミシェル大統領は22日、習、李両氏と相次いで電話会談し、中国が香港に国家安全法制を導入すれば、「大変否定的な結果」を招く恐れがあると述べ、重大な懸念を表明した。

 EUと中国は投資促進を図る投資協定の年内妥結を目指しているが、フォンデアライエン氏は、中国企業への産業補助金や国営企業優遇、中国へ進出する欧州企業に対する技術移転強要などの問題について「中国側に一層の意欲が必要」と注文を付け、投資協定妥結への節目とみられていた9月の中国EU首脳会議は延期された。

 習氏は欧州に対する巨額投資を武器に、人権問題を見て見ぬふりさせてきたが、いまや形勢は逆転している。深刻なコロナ禍を機に、中国への不信感が強まったこともあり、香港問題も格好の攻撃材料とされている。

 習氏の権力の源泉といえる経済も厳しい。

 1~3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6・8%減と四半期ベースでは1992年以降で初めてのマイナス成長だった。ブルームバーグのエコノミスト調査によると、4~6月期は1・5%増(中央値)、通年は1・8%増(同)とプラスを確保すると予測されているが、低空飛行は否めない。

 そこで波紋を広げたのが、李氏の5月下旬の発言だ。

 全人代後に開いた記者会見で、「中国には月収1000元(約1万5000円)の人が6億人いる」と述べたのだ。

 中国事情に詳しい評論家の石平氏は「これで2人の確執が一気に表面化した」といい、続けた。

関連ニュース