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【山口那津男 本音でズバッと】「イージス・アショア」配備断念 国民の不安に対応する防衛力の組み立てを (1/2ページ)

 政府は6月26日、北朝鮮などの核・ミサイルの脅威に対応するはずだった地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を断念することを明らかにした。

 河野太郎防衛相は当初、迎撃ミサイルを発射した後に切り離すブースターを演習場内に落とすと地元に説明してきた。だが、技術的に困難であることが分かったとして、計画停止を発表した。

 あまりに唐突な発表に、閣議決定までしたミサイル防衛構想の一角が崩れ、代替措置も示されないことから、与党側から反発の声が上がった。結局、候補地にあがった山口県と秋田県の演習場以外に、代替地を見つけるのも困難として断念に至った。

 政府はこれまで、迎撃のためにイージス艦を海上に配備する代わりに、同様のシステムを持った「イージス・アショア」を陸上2カ所に配備すれば、ほぼ日本全土をカバーできるので、防御は安定しイージス艦配備の負担も軽くなると説明してきた。

 この間、北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返し、中長距離だけでなく短距離も含め性能を上げてきている。もはや「イージス・アショア」では対応できないとの指摘も出てきた。

 ならば、「敵基地攻撃能力」の保有も辞さずとの声も出る。

 しかし、政府は長年、「敵基地攻撃能力」を持つことは憲法で法理上は許されるが、現実の政策判断としては保有しないとしてきた。また、自衛権の行使として敵基地攻撃を行うことは想定していないとしている。

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