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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】金星が地球に近づくとき…なぜか、いつも同じ向きのナゾ いまだに解けない天体の不思議 (1/2ページ)

 月は世界中で同じ模様で見える。日本では餅つきのウサギがほとんどだが、国によってはカニやワニもある。これは月がいつも同じ面を地球に向けているからだ。

 これは月の自転が遅くなって、ついに止まってしまったことを意味する。月の公転と自転の周期は同じになっている。

 地球の隣の金星は太陽系で地球の内側を回っているので太陽から遠く離れることはない。明けの明星と宵の明星を繰り返している。太陽と月以外では最も明るい天体で、6月初め以来、明けの明星として、明け方の空に明るく光っている。

 金星は太陽に近く、また大気中に二酸化炭素が多いこともあって、地表での温度は500度という灼熱の世界だ。いままで多くの探査機が地球から送り込まれたが、そのほとんどはこの高温の熱で死んで役目を果たさなかった。かつてあった海はすべて蒸発してしまった。地球の二酸化炭素が増え続けると、いずれは金星の世界に近づくのでは、と心配されている。

 金星はいつも厚い雲に覆われていて、地表が見えない。だが半世紀ほど前から、レーダーのおかげで、雲を通して金星の地表が見えるようになった。金星が雲に覆われたのっぺらぼうの世界ではなくなったのだ。

 そして奇妙なことが見つかった。それは金星が地球に近づくとき、いつも同じ向きを地球に向けていることだ。地球の反対側の隣の惑星、火星はそんなことはない。

 金星の自転は遅く、243日だ。一方、太陽のまわりを回る公転の周期は225日。それゆえ金星の一日は117日にもなる。じつは太陽系の惑星でも金星だけは逆に回っているから、太陽は西から昇る。逆なのは、昔、金星が巨大な隕石と衝突したからではないかと考えられている。

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