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【大前研一 大前研一のニュース時評】米大統領選「コロナに負けたトランプ」に現実味!? 「彼が大統領になるだろう…」勝利をあきらめているかのような発言も (1/3ページ)

 前々回のこのコーナーでもお伝えしたように、米国のドナルド・トランプ大統領が先月20日にオクラホマ州タルサで開いた選挙集会は、定員約2万人のアリーナに空席が目立ったほか、大規模な聴衆を見込んで会場の外に用意した野外特設ステージも使わないまま撤収された。大失敗だった。

 トランプ氏に恥をかかせたのは、動画共有アプリTikTokの利用者や韓国音楽Kポップのファンたちだ。「大量にチケットの予約をして参加しない」という呼びかけに応じたもの。若い連中がトランプ大統領に対して悪知恵を働かせたわけだ。

 4年前の大統領選では、極右系サイトの設立者で、その後トランプ政権の首席戦略官兼上級顧問を務めたスティーブン・バノン氏が、選挙対策本部長としていろいろ悪知恵を働かせていた。いまトランプ氏の周りには、ああいうワルはいない。本気でトランプ氏のことを考えている取り巻きは、家族ぐらいしかいなくなった。

 そんな状況の中、トランプ氏はFOXテレビのインタビューで、民主党の大統領選候補ジョー・バイデン前副大統領について、「Aという文章とBという文章をつなげて話すこともできない」と批判しつつも、「彼が大統領になるだろう。たぶん一部の人々は、私を好きじゃないからね」と勝利をあきらめているかのような発言をした。

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