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医療機関に「コロナ不況」直撃! 賞与カットでストライキ実施も 高須院長「不要不急の手術延期でどこも収入減」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染が長期化するなか、医療従事者の待遇をめぐり抗議の声が上がり始めた。コロナ禍で病院経営が悪化した影響で、看護師らに夏の賞与(ボーナス)の減額や全額カットを通知する病院が相次いでいる。大規模離職が検討されている病院もあるという。現場が疲弊すれば、医療崩壊という最悪の事態も懸念される。

 日本医労連が傘下の労働組合を通じた調査では、13日時点で医療機関354のうち約35%の122機関で、看護師らの夏の賞与を昨夏より引き下げるとの回答が組合側に示された。東京都内の2医療機関は「支給なし」だった。昨夏を上回る回答をしたのは約12%、42機関で、昨年と同水準が約54%の190機関だった。

 東京女子医科大学病院(東京都新宿区)では、全職員に対して定期昇給および夏のボーナスの全額カットを言い渡されたという。同病院の労働組合は、ボーナスカットへの抗議と再検討を要請する団体交渉に臨み、400人あまりの看護師が退職を検討していると大学側に伝えた。

 千葉県船橋市の「船橋二和病院」労働組合は10日、「命がけで治療や感染予防に努めた医療従事者の賃金が、減収の補填(ほてん)につぎ込まれることは受け入れられない」などとしてストライキを実施。病院側にボーナス1・5カ月分の支給と、退職金減額の撤回を求めたほか、千葉県には医療従事者らへの県独自の給付金一律10万円の支給や、コロナ対応に影響を受けた医療機関の減収分を県が補填することなどを盛り込んだ要望書を提出した。

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