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【高橋洋一 日本の解き方】米朝首脳会談は行われるか 再選狙いのトランプ氏は前向き、正恩氏の健康問題も焦点に (1/2ページ)

 北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長は、米朝首脳会談が「年内には行われない」とする談話を発表した。一方、トランプ米大統領は「有益になるなら行いたい」と述べており、大統領選直前に実施されるとの観測もある。

 今のトランプ氏にとって、11月の大統領選に再選することが最大の目標だ。しかし、新型コロナウイルスにより経済はガタガタで、失業率は高止まりする気配だ。「誰よりも雇用を作ってきた」と自負し、実際にその実績は顕著であったが、トランプ氏の売りである経済で、米国は戦後に例のないような苦境に陥っている。

 大統領選は、共和、民主両党それぞれにコア層の支持者がいるが、中間層はそのときの景気で判断しがちだ。そのため、現時点でのトランプ氏の再選確率は50%を下回っている。相手候補がどうであれ、トランプ氏自身の実績が問われている状況だ。もちろん、11月の大統領選まであと4カ月あるので、どちらに転ぶかは現時点では予測できない。

 さすがに最近のトランプ氏は、毛嫌いしていたマスクを着用するなど、大統領選を意識しているのは明らかだ。

 トランプ氏が米朝首脳会談に前向きなのも、大統領選に有利になるとの判断だろう。たしかに、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と直接会った西側諸国の首脳はトランプ氏だけだ。しかも、現在、正恩氏の健康問題がいろいろと噂されており、トランプ氏が直接会えば、会談の中身よりも、会ったことだけで世界的なニュースになる。

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