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北朝鮮・首都「大量感染」の危機迫る…金正恩氏が無謀な冒険 (2/2ページ)

 しかしそのために、金正恩氏は極めてリスクの高い冒険に出ることになる。北朝鮮は今なお、国内での新型コロナウイルス感染者はゼロであるとしているが、それを額面通り受け取る向きは皆無に等しい。

 同国内から漏れ伝わる非公式情報では、感染が疑われる人々の死亡事例が相次いでいる。とくに郡内の様子は深刻で、今年1~2月、中国と国境を接する平安北道(ピョンアンブクト)などに駐屯する国境警備隊では新型コロナウイルスと思しき症状で180人が死亡。3~4月には、一部の部隊で組織が機能しないほどの状況に陥ったとされる。

 (参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為

 末端兵士の栄養失調がダメージに拍車をかけていると思われるが、パレードに参加する万人単位の人員の中にも、そうしたリスクを抱えた兵士は少なくないはずだ。

 北朝鮮当局も、パレードでの防疫対策には全力を挙げるだろう。それでも、これがきっかけとなり、首都・平壌で「大量感染」が起きるリスクは決して小さくない。感染が広がったら最後、医療インフラの脆弱な北朝鮮になすすべはないだろう。

 防疫対策に力を入れようと、パレードの実施を見送った方がはるかに安全なのは明らかなのだ。

デイリーNKジャパン

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