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「イージス・アショア」代替案、護衛艦改修で対応 レーダーは「地上」、ミサイル発射装置は「海上」に 産経新聞報道

 政府がミサイル防衛のため配備を計画、断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策について、海上自衛隊が現在保有している護衛艦を改修して対応する案を検討していることが分かった。産経新聞が20日、複数の政府関係者の話として報じた。地上イージスのレーダー「SPY7」は地上に配備し、残るミサイル発射装置などは護衛艦に搭載する。

 既存護衛艦の改修で対応すれば、迎撃ミサイルのブースター(補助推進装置)は海上に落下し、当初配備予定だった陸上自衛隊演習場の外にブースターが落下する問題は解消される。レーダーだけを当初配備予定だった秋田県と山口県に置けば日本全体をカバーできる。

 関連予算も低く抑えられ、契約額350億円のうち、すでに65億円を支出しているレーダーも無駄にならない。退役が計画されている護衛艦もあり、これらにイージス・システムを搭載するか、延命措置をとって海自全体の護衛艦態勢に不足が生じないようにすることも検討する。

 ただ、レーダーを地上に配備する既存護衛艦の活用は、レーダーと護衛艦の間でやり取りされる無線通信が妨害される恐れがある。海自の人手不足がさらに進む懸念もあり、自民党国防族の中には問題視する声もある。

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